素直に頼れ

ずっとモヤモヤしていた。しかし考えても考えてもまとまらなかった。こちらの持っている情報が少なすぎる、積んできた経験値がなさすぎる、どんな提案を考えても付け焼き刃になってしまう、そもそもこの段階で本業以外に注力する時点で間違っているのではないか、、、そして、その提案をしたら繋いでくれた人・繋がった人に怒られるのではないか・・・そんな考えがあり、全て自分で考えて、かつそれがうまくいかなければ周りのせいにして・・・(あの人は考えが大人過ぎる、とか。)

 

そうじゃない。もっと素直に、その違和感は大人にぶつけていい。なぜなら適当な違和感じゃないからだ。C向け事業に注力することを再優先のプライオリティに、その延長線上で提案を考えたい、という考えがちゃんとあるからだ。

 

変に遠慮していた。

変に自分で考えようとしていた。

変に過信していた。

そうして自分の時間だけでなく人の時間まで無駄にしてしまったら、誰も得しない。だからもっと素直になろう。こちらのできること、考えを出した後に、どうしたらいいですか、と素直に聞こう。そうすれば、もしその人が正しい大人であれば、ちゃんと向き合ってくれる。最大の罪は、経験のない自分だけで抱え込み、周りを不幸にすることだ。

 

反省反省。口では周りに助けてもらってなんぼ、といいつつ、結局それを行動にまで写しきれていなかった。事業に対する確信=軸・核となる考えと優先順位を持ちつつ、どこまでも自分の能力には謙虚で居続けるべし。

未来に先回りする思考法

◎未来は決まっていて、僕らにできるのはその到来を早めること

・テクノロジーの進化や成功事例にはパターンが有る

・そのパターンから逆算し、最適な戦略を策定することができる人が勝つ

➔実際に、google facebookなどの世界的な企業が目指すところは驚くほど類似している

 

◎常に疑う

・そもそも労働する必要あるの?投票率上げる必要あるの?

➔今言われていることは、歴史から見たらほんの過渡期の常識でしかなく、それは常に変化するものという認識を忘れてはならない。

 

◎パターンの認識は?

・まず「その制度や仕組みがなんのためにあるのか?」というそもそもを疑う。手段が目的化していないことを疑う(投票率の話。ネットが使えない選挙制度自体がおかしいのでは?従来のツールの効率化・目的化が本当に社会やテクノロジーの進化に適合しているか?という示唆)

・ではその変革を実現するテクノロジーは現状ではどのレベルか?ということを認識する。

・その上で、自身の持つリソースが十分であるか、またそれに投資するタイミングが適切かをフィードバックを通じ見極める

 

◎自己認識を信用するな

・「合理的に判断する」のは無理。人間の認識範囲を超えて情報が広がり、それをカバーできるリテラシーも持てない。だからこそ今の自分の限界値(周りのリソース含む)でした物事は判断できない

・合理性は後から付いてくる。勝手に周りが付けてくれる

※パターンを認識する上で自己認識は絶対逃れられないが、それでも「事実」や周りに出してみた時のフィードバックから、そのパターン認識の精度は高めることができる。また、例えば「androidは来る」というのは直感には反することだが、applemicrosoftの戦いとその結果という「事実」からは逆算できたとのこと。大事なのは常に原理原則を意識し自己認識を疑いつつアップデートしていくということだ。

 

◎テクノロジーの進化はどういう変革をもたらすか?

・あらゆる境目が溶けていく。

例えば国家と企業。公共セクターの事業も、最近は社会起業という形でビジネスにできている。なぜなら、政治家になるより、クラウドファンディングなどで立ち上げてしまったほうが早く効率がいいからだ。結局効率の良い方に世の中は収斂していく。

例えば価値主義。資本だけが価値ではなくなった。貨幣もだけでなく、ビットコインのような電子データやSNSの繋がりや共感も価値として評価されている。(上記社会起業の盛り上がりとも一致)

VCさんのビジョンの話〜お前らのテストマーケに金は払わん〜

どういう所に投資したいですか?

TN「どういう形で持って行ったら出資でますかね?」

TNさん「足元の事業、例えば30家庭に増やすのはできる。で?3年後500家庭に食事を提供するだけの会社か、また別の価値を提供できる会社か。そこにビジョンはあるか?どのくらいワクワクするか?またビジョンでなくても、意味不明なくらいのスピード感はあるか?VCがお金を出すのは、その夢とビジョンへのワクワク感だよ」

とのこと(※割と俺の解釈・編集入ってる)。

確かに、と思ったのは、最近「テストマーケしてて〜」というのを対外的にしていた。でもそうじゃなくって、「僕らはこういうことを目指しているんです。そしていまは事業としてこういうことをしているんです。」という方が絶対にいい。タスカジとか「女性を家事から開放したい。今は1年で東京を取り切り・・・」みたいなのは良い。ビジョンがわかりやすく(食の付加価値云々ではない)、かつその後に事業を具体的に語れる。

 

サービスをやってくうちに足元しか見なくなる

サービスを続けていくと、直近数ヶ月のテストしか目に入らなくなる、得意だったはずのビジョンとかを語らなく成る。。。でもそこに人もお金も付いてこないなって。飯泉さんクラスの人はついてこないなって。

だからふらりーとの目指す社会・世の中をもっと俺が具体化しなければ、そしてそれをスタッフ全員が語れるようにしなければ。

タダで人を巻き込む、お金を払う

2万のカメラマン

もともと無料でやっていたカメラマンに2万払うことになった。

でも別の巻き込み方ができていれば、そうはならなかったはず。例えば案件を投げる、ご飯をおごるなどプライベートでちゃんと関係性を維持していれば良かった。お金を要求されるということは「タダ働きさせられてる」「労働の対価に見合った報酬じゃない」という意識があるからだ。

でも正直カメラの質は高くない。カメラマンは拘束時間に対してではなく、できた写真の質に対する報酬なのだ。だからそれを言わないことも良くない。なぁなぁでお金を払っていることも良くない。

上記のようにうまく他でリカバリーすることもできれば、契約要件に「アウトプットに対する成果」とギチギチにするなり、対処は色々できた。

 

いずれにせよもっと上手く・きちんと巻き込むことができたのに、自分は失敗した。

しゅんぺい君でも同じ繰り返しにならないよう、巻き込み方は注意すべき。ふみやたちはデザイン以外を任せ過ぎで方向性に違いが生じた。ふらり〜とではどうなるだろうか。いずれにせよタダでやってもらっている案件なので、巻き込み方は常に念頭に置いておこう。

人間としての成長、社長の仕事

一番大事なのは、会社を成長させること。社長が手を動かして疲労感と満足感を味わうことじゃない。会社を伸ばすために、何をすべきか考えて行動しろ。

サービスのリリースが遅れた。何故遅れたか、共同創業者にフィードバックをもらった。

自分の考えでは、「タスク分解の能力がない」だった。要はリリースまでにはこういう画像が必要で、こういうfbがある程度必要で、というのを期日ごとに事前に設定した上で行動に落としこむことが足りなすぎるという考え。

しかし今回のそもそも根本にあるのは「悪い意味での自我の強さ」だったのじゃないかと言われ、非常に納得した。

俺はコードはかけるし営業もできる、話もできる。だからデザイナーやエンジニアを探すのではなく自分でデザインして開発して、あとは栄養士に沢山あったりして。その結果、120時間労働という言葉、そして「ベンチャーなら泥臭くなんでもやり切る」というのを自分なりに実行していたつもりだった。

でもそんなのは自己満足。会社にとっては意味が無い。60時間手を動かして、60時間デザイナーの確保に回っていたほうが今回は良かったんじゃないのか?

 

2次会と〆のラーメンは、その時間にコードを書くよりも大事だ

「120時間労働でやれることを何でもやる」というのは「社長が実際に手を動かしまくる」のではなく「会社を伸ばすためにやれることを何でもやる」という大前提を忘れてしまっていた。飲みで2次会行くのも、社員と〆のラーメンに行くのも、会社を伸ばすために大事なことだ。それはその時間で開発(自分がそこまでのバリューを発揮できない)しているよりも、よっぽど中長期的に大事だ。

武田さんと俺は似ているようでまだまだ圧倒的な開きがある。経営者として、まだ俺は本当にやるべきことがわかっていなかった。行動に落とせていなかった。デザインなら、いきなりガチトーンで入るより、カジュアルに飯誘って相談するとかでよかった。

もっと外に出ろ。人と話せ。

まとめると、ユーザーfbよりも自分でデザインしようとした、デザイナーを探すより自分で実装しようとした。それらは全部「悪い自我の強さ」が出た。ビジョン系で妥協してはいけない。でも会社を成長させるために張るべき自我とそうでない部分があるというこは徹底的に意識しなければいけない。

だからもっと人に話そう、会おう、投げよう任せよう。それが今の俺に圧倒的に足りてない。今のままだと、個人でできる範囲の大きさにしかならないぞ!

比較優位の話は読んでおこう

agora-web.jp

人材、特に大学生の大事な要素

前提として、大学生は無能

まず20歳程度しか生きてない時点で、絶対量としての経験値が足りなすぎる。その状態で自己分析なりしても、無駄とは言わないが「何者でもない小さな自分」を見続けていても何も出てこない。そこからいわゆる「やりたいこと」もひねり出せるわけがない。それだったら、少しでも興味あるかも、と思ったことを思いっきり深掘ってみる。死ぬほどインターンしたりバイトしたり勉強したり、なんでもいい。

体育会系が評価されるのは納得

基本無能なのだから、大事なのは

1.愚直にやり切る素直さ

2.絶対量をこなす根性

3.何でもチャレンジしてみる貪欲さ

この3つかな。1に関しては裏表の無さ、わかりやすさと言ってもいい。わかりにくい、素直じゃない奴はダメだ。一緒に仕事していて楽しくない。ストレスになる。

2に関しては、質云々言う前に絶対量をこなさないと何も成長しない。100%を出し続けても、常に学生の低いレベルをキープし続けるだけなので、常に120%を出し続けられる環境にいることが非常に重要。就職するなら年功序列だの下積みだのがない、いきなりボコボコにしてくるような所が良い。そうして自分より圧倒的に優秀な人に囲まれながら120%を出し続けている内に、それが自分のデフォルトとなる。仮に独立しても、それが当然の感覚としてあるのでうまくいきやすい。逆に学生で会社を立ち上げる場合、120%を頑張らなくても出し続けられるorそうせざるを得ない環境を作り出すことが極めて重要。意志の力で「よしがんばるぞ!」と言ってもそれは必ず摩耗する。そうじゃなくて、例えば一緒に頑張れる仲間、同世代の繋がり、ビジョンへの想いなどを(特にクライアントがいなくて対外的な責任が発生しにくいスタートアップの初期では)大事にしないといけない。

3については、まあそのまま。2と関連して、100%の自分に妥協せず、常にその先を見てガツガツしないといけないよね、という話。

会社をやることの悩み@シード段階

ユーザーさんのいないシード期に自分を奮いたたせることの大事さ

起業は自分との戦い、というのはまさにその通り。ただ実はそれは、シード期の方が顕著なのではないか?

例えば、就職すれば上司がいて、既にクライアントがいて、社内に目標数値があり、そこから降ってきた課題やタスクをやり切らないことは死を意味する。

 

ではベンチャーはどうか?経営者はどうか?トップは、ある意味「やり切る」ことをしなくても死なない。怒る上司もクライアントもいない、クビになることもない。かつその目標設定をするスキルも経験もない。しかも会社を失敗しても別に就職口はいくらでもあるし、親の遺産だって億いくから安泰だろう(これを普段から意識することはないが、潜在的にその安心感が刷り込まれているのかもしれない)。

そんな暗中模索の中で自分で登る山を決めてマネジメントして、というのは相当大変。外部ではなく、内部のマネジメントや自分の中での悩みに向き合いながら勝負していく必要がある。

 

シェアハウスをシェアオフィスにしよう

じゃあどうするか?この悩みは割と同世代の学生起業家には共有できる。でも共有して「わかるわ〜」と言っているだけでは意味が無い。

結論として大事となったのが

・起業家自身が長期的なビジョンに立ち返りそれを信じ働き抜くこと

・それをやり切る環境を作っていくこと(仲間、メンターetc...)

この2点だ(ユーザーさんはまた別)。

取り敢えずシェアオフィスを形だけでもしているので

・終電まで働く

・週一でKPI設定会議を行う

この2点で今の「友達と楽しいなぁ」のシェアハウス感覚ではなく、「お互いの頑張る姿に緊張感が伝わる&叱咤激励される」シャアオフィスとして機能させてみようという結論に。

来週からこの施策が始まるので、楽しみだ。