不誠実になるな

「後出し」だけはするな

ベンチャーの初期というのは内部の体制もプロダクトもガタガタである。

価格の変更も、条件の変更もユーザーからのフィードバック次第では全然ありうる。

それは仕方の無いことだ。サービスを最適化する上で不可欠な流れだ。

ただ1つだけ注意すべき点として、その変更を後出してはいけないということだ。

 

最初に一言添えればいい。しかしやらかす。

基本的に、ビジネスにおいて最初に提示した価格をこちら(販売側)から変更できるのは、クライアントの不手際で変更が生じた時だけだと思う。

普通に考えて、最初に提示した条件の変更が何度もされれば、特にお金に関する部分であればそりゃ不信感を持たれる。そのサービスに超強力な独自価値がない限り、ユーザーさんは離れていく。考えれば当たり前だ。

だから一番最初に「これはテスト価格なので、場合によっては1ヶ月後に価格が1.5倍になるかもしれません」といえばいい。そこで離れて行くならアーリーアダプターにはなりえないし、それでも使ってくれるなら後の条件変更もこじれにくい。

しかしやらかす。

人は思ったよりやらかす。何故なら、営業している身としては必死だからだ。スタートアップで何としてもユーザーさんとの接点がほしい、サービスを使って欲しいという想いがある分、相手に利用を留まらせるリスクのあることは言いたくない。だから言わない。冷静に長い目で見れば、損しかしないにも関わらず。

 

「後出し」は全てをダメにする可能性がある

というわけで、僕は二度とやらないと誓った。単純に相手だけでなく、自分も損しかしないということを実体験として学んだからだ。

「後出し」のせいでお客さんが離れたことも、めちゃくちゃ叱られたこともある。お客さんだけでなくチームの人間の期待すら裏切ってしまったこともある。

ちなみにこれはデザイン等の外注にも当てはまる。ベンチャーなのだから要件は割と変わる可能性が高い。特にユーザーヒアリングと同時並行ですすめるならなおさら、変わらないわけがない。

チーム内部の人間なら話が早いが、外注となるとそうもいかない。だから契約書等もきちんと、何度戻しが発生してもいいようにしておくべきだ。

 

これを見た人の中には(というか誰かの目にとまることがあるのだろうか笑)、「いやいやそんなアホなことしねーよ」と思う方もいるはずだ。

でも人は思ったよりやらかす。

実体験の伴わないことを注意されても、腹落ちしないのだ。

事業を始める前に読んだ本と今読む本は、吸収率がまるで違う。日頃から当事者意識を持てるように意識したい。

 

 

 

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※これは全て情けない自分に向けて書いています。自分の中で滅茶苦茶になっている思考を吐き出して、一刻も早くこのモヤモヤから抜け出すために。そして将来これを振り返った時に、「俺が20の時はこんなレベル低いことで悩んでたんだぜ!だからお前らも余裕だよ!!」と堂々と後輩に見せて励ませるように。

がんばろう。