「イケてる学生」は思ったよりクソだという話

「イケてる学生」という下らない虚像

「〇〇でインターンしてました」「△△っていうビジコンで優勝しました」

こんな肩書を持つ学生は増えている。

かく言う自分も典型的にそのパターンだ。

「東大を休学してエンジニアリングを1年学び急成長ベンチャーインターンし、De◯Aのビジコンで優勝し会社を設立」・・・

この肩書があるから、よく

「イケてる学生紹介してって言われたから君のこと紹介していい?」とメッセを頂いたり

「イケてる16.17卒集まれ!」みたいな学生主体のグループやイベントに招待される。

 

だが冷静に待って欲しい。「イケてる」ってなんだ?休学がステータスか?インターンが立派なのか?会社設立が凄いのか?ビジコン優勝が偉いのか?

 

違う。休学は誰でもできる。インターンももはやバイトや学生団体と変わらないくらい一般化している。会社なんてやる気と25万があればアホでも作れる。ビジコン経験者ならわかると思うが、(Launch Padとかは別として)勝ち負けとそのビジネスが上手くいくかはほぼ無関係と言っていい。

 だからいわゆる「イケてる」というのは、「それっぽい肩書を持ったSNS露出が多い人」と同義だと思う。

 

自分って思ったほど強くない

最初は正直、この肩書が気持ちよかった。

「〇〇知ってる?あいつとインターン被ってたんだよね〜」とか「そういや△△(会社名)の□□さんが・・・」みたいな内輪ネタに付いていけるようになり、学生×ベンチャー界隈で仲の良い友だちも増え、疎外感を覚えることはなくなった。「イケてる学生」と言われ天狗になった瞬間もゼロじゃない。ほんとしょうもなさすぎで撲殺されてもいいレベル。実際は単にFacebookで友達が多いだけ、単に学生の少ない世界に飛び込んだだけなのに。

 

でも今はどうだ?

休学して1年弱、会社を作って2ヶ月。果たして「イケてる自分」は一体どんな結果を残した? 誰にどんな価値を提供した?誰を幸せにした?立派な肩書きを持ち「イケてる 」はずなのに、人をうまく巻き込めない、お客さんに寄り添えない、PDCAがガタガタな弱すぎる自分。そのギャップを実際にビジネスを回してみて痛感せざるを得ない。

なかなか付いてこない結果・チームのモチベーション・プライベート、色んなことが上手くいかない状態で、自身の力不足を実感し、負のスパイラルにはまっていく。

その時初めて気付くのが

「あれ俺って雑魚だな」

という事実。

 

外に出てみよう

じゃあどうするか?一生俺は雑魚なんだ〜と思いながら人生を終えるのか?普通に考えて絶対ゴメンだ。そうならないためには、死ぬ気で動いてみるしかない。月並みな話かもしれないが、我を忘れるくらい没入してみるしかない。

もちろん根性論だけではいけない。やる気・意思力というのは消費されるもので、自分の思いだけではどうしようもない所もある、と科学的に証明されている。そこを間違えて自分を追い込みすぎると鬱になってしまう。

でも自分が今感じている様なモヤモヤは、このままpcに向き合って横たわっているだけでは一生解決されない。

 

だから積極的に外に出てみよう。お客さんと向き合おう。信頼できる大人を捕まえて壁打ちしてみよう。そうすると対外的な責任が生じる。なぁなぁでは済まされない場面が出てくる。

そんな状態になれば、「俺って思ってたほどすごくないのかな・・・」みたいな下らない自意識に思考が及ぶ暇などない。目の前に集中し、お客さんと向き合い、大人とぶつかり、一歩ずつではあるが結果を残していき・・・この必至の努力のサイクルでしか突破できないんじゃないだろうか。

 

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※これは全て情けない自分に向けて書いています。自分の中で滅茶苦茶になっている思考を吐き出して、一刻も早くこのモヤモヤから抜け出すために。そして将来これを振り返った時に、「俺が20の時はこんなレベル低いことで悩んでたんだぜ!だからお前らも余裕だよ!!」と堂々と後輩に見せて励ませるように。

がんばろう。